あなたのお宅に、缶バッジはありますか?
小さいものはペットボトルのおまけから、大きなものなら人の顔のサイズ(バッジというよりインテリア扱いですが)まで!
最近では一番くじの景品などにも採用されていますね。
缶バッジ自体に興味が無くても、何かの景品で貰ったまま家に転がっていること、結構あるのではないでしょうか?
さて、世の中にはさまざまな缶バッジがありますが、実際に使用している方はどれぐらいいるのでしょう?
使ってもせいぜい学生時代まで?、そもそも缶バッジって痛バッグ以外に使い道あるの?、と考える方もいらっしゃるでしょう。
今回は、そんな皆様の疑問にお答えするべく、さまざまな缶バッジについての情報をまとめてみました!
缶バッジといえばやはり・・・痛バッグ
痛バッグとは、特定のキャラクターやいわゆる「推し」の缶バッジやアクリルキーホールダーなどを鞄に大量につけ、イベントやライブなどで自分の「推し」をアピールするためのグッズです。(見た目が)痛いバッグだから、痛バッグですね。
布素材のバッグに缶バッジを大量にぶら下げていたのは初期のころの話。いまでは痛バッグ専用の土台バッグも登場し、かなりのバリエーションが市場に出ています。缶バッジ(もしくはアクリルキーホルダー)を入れるポケットが大量についたバッグ。リュック型で背面に透明な窓があり、そこに缶バッジを入れるタイプ。
バッグ自体のデザインも可愛らしいものが登場しており、フリルが施されたタイプやいわゆるパーティ用のバッグタイプもあったりします。またライブなどではしゃいでも邪魔にならないよう、ポシェットサイズの痛バッグも登場しました。
色々ありますが共通するのは、自分が好きな「推し」をアピールしたいということ。
実際痛バッグをきっかけに、イベント会場で共通の趣味の方と友達になったという話は良く聞きます。
深く語り合わずとも通じ合う・・・こうなると立派なコミュニケーション手段といえるでしょう。
アピールするのは「推し」じゃなくてもいい
痛バッグの話だけですと、「推し」のアピールにしか使えないのかと思われがちですが、もちろん他の用途にも使えます。
例えば「花粉症バッジ」。
花粉症を患っている方なら皆様共通かと思いますが、花粉が飛んでいる時期は極力マスクをつけていたいですよね。
でも職場で電話を取る可能性がある立場の場合、マスクをつけっぱなしでは声がくぐもって相手側に良く聞こえないこともあります。そのためマスク装着は控えて欲しいという会社もあるようです。
電話が鳴ったらすぐにマスクを外すから、それまで装着させて欲しいっ! でも周りの雰囲気を考えると言いづらい・・・。
そんな方はぜひ花粉症バッジを鞄に装着しましょう。職場内でも見えるように制服につけたり、デスクの上に飾っても良いかもしれません。言いづらいことを代わりにバッジにアピールして貰うのです。
花粉症バッジと同じような用途で他にも「ぜんそくバッジ」や「アレルギーバッジ」なども市販されています。ご自分の用途に合うバッジを見つけたら、是非購入してみてはいかがでしょうか。
ぴったりくるバッジがなければ作ってしまえばいいのだ
使い方はわかったけれど、自分がアピールしたいことにぴったり合うバッジが見つからない・・・。
そんな方は、「自作」しちゃいましょう!
まずはお手軽に百円均一の材料で作れちゃうタイプから。百円均一のダイソーでは「缶バッジキット」というアイテムが販売されています。サイズの展開も豊富で、筆者が確認しただけでも32mm、44mm、58mm、74mm、100mmがありました!
見た目はつるつるの銀色で何もプリントされていないただの缶バッジ。これは土台として使用するようです。この土台の上にレジンやビーズ、ステッカーなどさまざまなアイテムを駆使して、デコっていくわけです。
アイドルのライブに持って行く「うちわ」と同じ感覚ですね。ダイソーだけでなく、セリアにも32mm、44mm、57mm、77mm、100mmのタイプが置いてあるようです。お近くの百均で探してみてくださいね。
手作りは苦手!という方は、業者に依頼する手もあります。
本格的に缶バッジ製造をしているセカンドプレスでも最低ロット10個からできるので個人でもオーダーできそうですね。
興味がある方はぜひサイトを覗いてみてください。
せっかく作った缶バッジ・・・大切に扱いたい
缶バッジにはコレクター要素もあるでしょう。
比較的小さいので集めやすい貯めやすい上に、キャラクター毎や同じキャラクターでもポーズが違ったりカラーが違ったり・・・こだわり始めるといくつ集めても物足りなくなること請け合いです。
ただコレクションし始めると「汚したくないなあ・・・」「せっかく集めたのに傷をつけたくないよ」と使いづらくなってしまうのも事実。そんな方のためのグッズも続々登場しています。
その1.【痛バッグにつけるならポケットタイプの物を選ぶべし】
コレクター達のニーズに応えるべく、缶バッジ一つ一つがぴったりと収まるサイズの透明ポケットがついた痛バッグが登場しています。これなら缶バッジ同士がこすれて塗装がはげることもありませんし、ポケットタイプなので外部からの圧力で傷がつくこともありません。
その2.【軽量型ならキーホルダータイプ】
ミニポシェットのような形状で、缶バッジを一つだけ収納し、バッグの取っ手などに装着出来るタイプです。缶バッジを大量につけるとどうしてもバッグ自体が重たくなるため疲れる!という方にもお勧め。
その3.【保護シール】
表面に透明なシールを貼ることで、缶バッジへの傷を防ぐことが出来ます。装着する鞄のタイプを選ばず、どんな大きさのバッジでも適用できるので汎用性があります。
缶バッジの使い道といえば・・・最後はこれ
現実では見たことがない、でも漫画や小説ではよく見かける缶バッジの使い道・・・ご存じですか?
銃で狙撃されたキャラクターが、缶バッジで銃弾やナイフを防ぎ、一命を取り留めるというヤツです。
缶バッジに限らず、時には懐中時計だったり、時には分厚い本だったりしますが、目立たず丈夫で服もしくは体に固定できるという点から、缶バッジが採用されたのでしょう。
「まあ漫画だから出来る表現だよねー」と考えたそこの貴方・・・いやいや、現実でも試してみましょうよ!作っちゃったらしいんですよ、どこかの誰かが。防弾できるバッジ「ガンバッジ」を!!!
実物の写真は検索していただくとして、この遊び心あるバッジは、大阪で60年以上の歴史を持つとある鉄工所さんが製作に協力したとのこと。出来上がったバッジは厚さ8mm、重さ約160g 。
これで防弾できると名言したということは、とうぜんやってます。射撃試験を。なんとその様子まで撮影し、YouTubeに公開しているという遊びっぷり。興味のわいた方はぜひ【ガンバッジ】で検索を!
缶バッジ、身につけたくなりましたか?
痛バッグという言葉が生まれて約6~7年でしょうか。
それまでの缶バッジといえば何かのおまけや付録といったイメージが強く、筆者も貰いはするものの使い道がなくしばらく家の隅に転がったまま・・・。埃を被ったころに燃えないゴミに捨てる、を繰り返していました。
それがいまや、一つのバッグに十数個装着は当たり前。一番くじの景品に缶バッジがあれば、全種揃えるために1店舗分のくじを全部買い占める勢いでお金をつぎ込む人まで出る始末。(筆者じゃないです。知人です。知人だってば)
興味の無い方からすると名前の通り「痛い」バッグかもしれませんが、缶バッジのおかげで言葉を交わしたことがない人との繋がりが生まれ、コミュニケーションの手段の一つにまで成長してきています。
また手軽に作れるというメリットを生かし、周囲の人に知って欲しい、でも言いづらいことをそっとアピールできるのも魅力ではないかと思います。考えてみれば缶バッジ型ではないものの、マタニティマーク(妊婦さん向け)やハート・プラスマーク(内臓疾患者向け)など、同じように周囲の人にそっと知ってもらうためのグッズは以前からありました。
配布や市販されている種類以外でも、各々の身体的事情に合わせた缶バッジを作成し身につけることで、外出時の不安を軽減する効果はあると思います。
貴方も自分だけの缶バッジを作ってみてはいかがでしょうか?