デリケートゾーンの黒ずみに悩む女性は年齢を問わず多く、相談しにくい問題の一つです。また、自分で確認しにくい箇所でもあるため、気づかない方も少なくありません。
しかし、できるだけ黒ずみが気にならないようにしたいと思うのは自然なことでしょう。そこで、黒ずみができる原因や改善方法についてご紹介します。
デリケートゾーンの黒ずみの原因：摩擦によるもの
デリケートゾーンの黒ずみの原因は、摩擦によるものが大きいです。デリケートゾーンの皮膚は、体の中でもっともメラニン色素が活発な部位であるため、下着との摩擦でメラニン色素が増えてしまうというのが主な原因です。
この部位は、1日中下着と密着しており、動くたびに肌と生地が擦れ合ってしまうため、摩擦が起こりやすいのです。肌は外部からの刺激を受けると、メラニン色素を出して守ろうとします。
このメラニン色素は、本来は肌を守るためのものであるため、無駄なものではありませんが、出過ぎると黒ずみにつながってしまいます。
このため、下着の摩擦で刺激を受け続けているデリケートゾーンは、日焼けしているのと同じ状態になっています。その結果、メラニン色素がどんどん沈着して、黒ずんでしまうのです。
デリケートゾーンの黒ずみの原因：デリケートゾーンの皮膚は他の部位に比べて薄い
皮膚はいくつかの層に分かれており、最も外側の層を角質層と呼びます。角質層は、角質細胞が積み重なってできており、体を外部刺激から守る働きをしています。
皮膚が厚い部位は、角質層も厚くなっているため、手のひらや足の裏などはシミができにくいです。しかし、デリケートゾーンの角質層は、まぶたよりも薄いことがわかっています。
実際、まぶたは7層であるのに対し、外陰部は6層しかありません。そのため、デリケートゾーンの皮膚は非常に薄く、外部からの刺激に弱くなっています。さらに、デリケートゾーンはメラニン色素が活発になりやすく、色素沈着が起こりやすい部位でもあるため、黒ずみが目立ってしまうのです。
デリケートゾーンの黒ずみの原因：ターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーが加齢とともに乱れてくるのは、顔だけではなく、身体のあちこちでも起こります。
特に皮膚が薄い場所や衣服と擦れやすい場所は、年齢とともにターンオーバーが乱れやすく、黒ずみができやすくなります。
デリケートゾーンだけでなく、脇の下、膝、肘などもその一例です。
デリケートゾーンの黒ずみの原因：誤ったムダ毛処理
ムダ毛の処理は女性の8割以上が行っているそうですが、自己処理をしている人の方が多いです。
しかし、肌が薄い部位に何度も刃を当てて剃っていると、肌がダメージを受けて黒ずんでしまうことがあります。
また、剃り残しや埋没毛ができると、炎症を起こして黒ずみを引き起こすこともあります。
ムダ毛の処理をする際は、肌に刺激を与えない方法を選ぶことと、その後の保湿ケアが重要です。
デリケートゾーンの黒ずみの原因：入浴時の洗い過ぎ
入浴時の洗い過ぎがデリケートゾーンの黒ずみを引き起こす原因になることは、よく知られています。
特に、生理中のかゆみや臭いに敏感になり、ついついゴシゴシと洗いすぎてしまう人もいるかもしれません。
しかし、デリケートゾーンは他の部位と比べて皮膚が薄いため、ゴシゴシと洗い過ぎるとダメージを受け、黒ずみの原因になることがあります。
例えば、目の周りの皮膚が薄いことはよく知られていますが、デリケートゾーンの皮膚が薄いことはあまり知られていないかもしれません。
ですから、清潔に保つためと思って、洗いすぎやこすりすぎをしている人は、黒ずみの原因になる可能性があるため注意が必要です。
デリケートゾーンの黒ずみの原因：妊娠や出産によるもの
女性ホルモンのバランスが乱れることや、外部の刺激から体を守ろうとする防御反応から、デリケートゾーンや乳首などの部位でも黒ずみが生じることがあります。
この黒ずみは生体の防御反応によって引き起こされるため、ある意味仕方のないことですが、この反応がメラノサイトを刺激するため、黒ずみが出やすい状態になっています。
妊娠中や出産後はホルモンバランスが乱れることが多く、肌の状態も普段とは異なっています。そのため、とてもデリケートな状態になっており、乾燥しやすい傾向にあります。
肌の乾燥は、黒ずみを引き起こす要因になるため、保湿をしっかり行うことが大切です。妊娠や出産に伴って発生した黒ずみは、一定期間が経過すると自然に薄くなっていくことが多いですが、あまり深刻に考えすぎないことも重要です。
デリケートゾーンの黒ずみを改善するためのスキンケア方法
デリケートゾーンの黒ずみは、肌にダメージがある場合に起こります。このため、スキンケアによる改善が必要です。
女性に限らず、誤った認識を持つ男性も少なくありません。そんな困ったことにならないように、日常的なスキンケアを行いましょう。
黒ずみを解消するためのクリームの使用方法
デリケートゾーンの黒ずみを解消するためには、黒ずみ解消専用のクリームを使用することがおすすめです。しかし、選ぶ際にはデリケートゾーン専用のものを選びましょう。
クリームにはトラネキサム酸、ビタミンC誘導体、アルブチンなどの美白成分が配合されているものが効果的です。
クリームの塗り方にも注意が必要です。こすらずに、上から押してなじませるようにすると、肌へのダメージを少なくできます。また、粘膜には塗らないように気をつけてください。肌が敏感なところであり、荒れてしまうと問題が生じるため、避けて塗るようにしましょう。
美容皮膚科
美白クリームを処方してもらうためには、美容皮膚科を受診することができます。
市販のクリームではなかなか解消できない黒ずみには、外用薬を処方してもらうことができます。ハイドロキノンやレチノインなどの美白成分が配合されているものがあります。
ただし、これらの成分は肌に刺激を与えることがあるため、医師による処方箋が必要です。受診前には、医師との相談が大切です。
美容目的で受診する場合は、健康保険の適用外になることがありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
デリケートゾーンの黒ずみの対処法と予防まとめ
デリケートゾーンの黒ずみには、自己流でのケアを行うのではなく、正しい方法での対処が必要です。まずは、黒ずみの原因を正確に把握し、改善に向けた方法を取り入れましょう。
黒ずみの原因は、衣類との摩擦、過剰な皮脂、汗、紫外線、肌の乾燥などが挙げられます。これらの原因を解消するために、綿素材の下着を着用したり、清潔に保つための洗浄剤を使用したり、保湿を行ったりすることが大切です。
また、黒ずみを解消するためには、スクラブやピーリング剤、美白クリームなどを使用することが有効です。市販のものや美容皮膚科で処方してもらうことができますが、肌に合わない場合もあるため、医師と相談して適切な方法を選択することが重要です。
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予防については、日々のケアが欠かせません。デリケートゾーンは敏感な部位であるため、過度な刺激は避け、清潔に保ち、保湿を心がけることが大切です。また、下着の素材や洗剤の選択にも注意が必要です。
さらに、紫外線対策も忘れずに行うようにしましょう。日焼け止めクリームを使用したり、直射日光を避けたりすることで、黒ずみの予防につながります。
黒ずみを放置しておくと、肌トラブルや精神的なストレスなどを引き起こす可能性があります。そのため、正しいケアを行い、黒ずみを解消・予防して、健康的なデリケートゾーンを保ちましょう。
